2021/08/14 12:15

先日、某ハチミツマイスター氏が非加熱ハチミツについてYouTube動画で次のようなことを言っていました。


①ハチミツを80℃くらいの高温にすると焦げて真っ黒になる。皆さん真っ黒なハチミツなんて見たことないでしょ?だからそんな温度まで加熱する業者は存在しない。


②ハチミツを濾過する際には、ハチミツを40℃くらいに加熱してサラサラにしないとうまく濾過(「ゴミ取り」と表現)できないので、全ての業者は必ずハチミツを加熱している。


③そもそも夏は気温が40℃くらいになるんだから、ハチミツを40℃くらいにする事は加熱とは言えない。


そんな内容でした。


その動画のコメント欄を見るだけでも上記内容の是非について知見を得られるとは思いますが、TJ養蜂記での加熱・非加熱についての考えを以下に書きます。


ぼくは、今は「非加熱はちみつが栄養学的に正義である」とは思っていません。しかし、ウチのはちみつは冗談抜きで非加熱なのです。その理由は2つ。


まずひとつは、ハチミツを加熱する器材を持っていないから。そしてもうひとつが、寒くなって結晶化する頃には、うちの在庫はなくなっているから。


気温が下がると、ハチミツの多くは結晶化します(しないハチミツもあります)。そして、結晶化したハチミツを透明な液状に戻すには、40℃くらいに加熱する必要があります。でも、結晶化する前に在庫がなくなるので、ぼくは加熱する器材を必要としません。


したがって、TJ養蜂記のはちみつは非加熱である。それだけの話です。



TJ養蜂記では、巣箱から搾ったはちみつをバケツに貯めて、瓶詰めする前に写真のように濾過しています。加熱したくてもできないし、粘度が高いので濾過にはかなり時間がかかりますが、それは仕方のない事と考えています。今のところ。


ついでですが、来月(9月)には真っ黒なはちみつを商品ラインナップに追加する予定です。これも決して加熱して焦がしたものではありません。蕎麦の花から採れるはちみつは、なんと真っ黒なのです。「黒いハチミツなんて見た事がない」という人がおられたら、楽しみにしていて下さい。


以上、はちみつの加熱・非加熱についてでした。気になる事があれば、ショップ経由で何でもお気軽にお問い合わせ下さい。


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